Cam Theremin

Webカメラで手を検出し、右手Xで音程、左手Yで音量を操作するブラウザテルミン。 映像はブラウザ内で処理され、サーバーへ送信しません。音を出すにはボタン操作が必要です。

Mono: Right hand pitch / Left hand volume. Poly: Left hand fingers pitch / Right hand volume.

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テルミンと初期電子楽器の背景

テルミン(Theremin)は1920年代初頭、レフ・テルミンによって開発された非接触型電子楽器です。 高周波発振器2基の差周波(ヘテロダイン)を可聴域に取り出すことで、 手の位置による静電容量の変化を音程に変換します。

直線的なピッチ操作は難題でしたが、アンテナ回路に線形化コイルを挿入することで距離と音程の関係を補正し、 クララ・ロックモアのような演奏家が精密な音程を実現しました。 同時代にはテルハーモニウム(加算合成)やトラウトニウム(減算合成)などが登場し、 電子音楽の基盤を築きました。

テルミンの起源は、ガスの誘電率を測る高周波回路の研究でした。手の接近で計測が乱れる現象を 「耳で聴く」ようにしたことが、エーテルフォン(後のテルミン)誕生のきっかけです。 触れずに演奏できるという革命性は、当時のソビエト科学の象徴として広く紹介されました。

物理的には、ピッチ用アンテナと手の間の静電容量が変わることで共振周波数が変化し、 2つの発振器の差が音程として現れます。距離と音程の関係は非線形で、高音域ほど詰まってしまうため、 線形化コイルでレスポンスを補正する設計が重要でした。

もう一方のループアンテナは音量を制御します。手を近づけると回路がデチューンされ、 エネルギー効率が下がることで音量が減衰します。右手で周波数、左手で振幅を操るという 同時コントロールの体験は、後の電子楽器デザインに強い影響を与えました。

1929年にRCAが量産モデルを発売しましたが、正確な音程を取るには高度な訓練が必要で、 「誰でも簡単に弾ける」という宣伝とは裏腹に難易度の高さが課題となりました。 それでもクララ・ロックモアの演奏は、テルミンを単なる珍品ではなく、表現楽器として確立しました。

同時期には、巨大なテルハーモニウム(加算合成)や、減算合成のトラウトニウム、 リボンと鍵盤を併用したオンド・マルトノが登場し、電子音楽の語彙が急速に拡張されます。 これらは「連続的な音程操作」を可能にし、未来派の騒音芸術の思想とも響き合いました。

  • 1919-1920: ガス測定用回路からエーテルフォン誕生
  • 1922: レーニンの前で演奏し、ソビエトの科学象徴に
  • 1929: RCAテルミン発売、しかし演奏難易度が壁に
  • 1930s: クララ・ロックモアが演奏技法を確立
  • 同時代: テルハーモニウム/トラウトニウム/オンド・マルトノ

注意: 映像はローカル処理のみ。カメラ映像は保存されません。

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